- 地域プロジェクト
- 2018/4/20
応援します!銀の馬車道・鉱石の道
「銀の馬車道」とは?
当時の生野鉱山本部前の馬車道 |
「銀の馬車道」は正式名称を「生野鉱山寮馬車道」といい、フランス人技師の指導の下、明治9年に生野鉱山~飾磨港(現姫路港)の間、約49kmを結ぶ馬車道専用道路として作られました。雨などの天候に左右されず、馬車がスムーズに走行できるように、当時としては最先端の技術が用いられ、『日本初の高速産業道路』と言われています。
完成から約130年経った今では、道の大部分が国道や県道に変わり、一部は新幹線「姫路駅」になっています。しかしながら「銀の馬車道」のルートをたどれば、あちらこちらに記念碑やゆかりの場所などがあり、当時の面影を残しています。
日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」PR映像公開!(2018年4月16日)
【YotubeでPR映像を配信中!!】
日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」推進協議会は、「日本遺産」の最大の特徴である「ストーリー」や「歴史的・文化的価値」等を、国内外に向けてストレートにわかりやすく伝えると同時に、高いブランドイメージと付加価値を持ったものにすることを目的にPR映像を作成、公開しました。
映像制作は藤原次郎氏(朝来市出身)。
祝! 日本遺産認定 (2017年4月28日)
銀の馬車道交流館の懸垂幕 |
【日本遺産とは?】
「日本遺産」とは、文化財を生かした観光振興や地域活性化を目的に、2015年に始まった認定制度です。全国各地の歴史的魅力や特色を通じ、日本の文化・伝統を物語るストーリーを自治体の申請に基づいて文化庁の有識者が審査、選定します。全国で37件が選ばれ、兵庫県内からは篠山市の「丹波篠山 デカンショ節」と淡路市、洲本市、南あわじ市の「古事記の冒頭を飾る『国生みの島・淡路』」が認定されています。(2017年1月現在)
「銀の馬車道ネットワーク協議会」は、「銀の馬車道・鉱石の道」の「日本遺産」の認定を目指して活動を続け、2017年4月28日、ついに日本遺産の認定を受け、「近代化産業遺産」「プロジェクト未来遺産」と合わせた「トリプル遺産認定」が達成されました。
日本遺産認定までの道のり
[2017年3月5日]
「生野鉱山ヘリテージ 特別セミナー」
~生野鉱山と銀の馬車道-近代化モデル鉱山の本質的な価値を探る~
これまで専門家により進められてきた調査研究の成果を共有し、生野鉱山の本質的価値・魅力についての理解を深め、発信する特別セミナーが、朝来市生野町の但陽会館で開催されました。
「生野鉱山お雇いフランス人と銀の馬車道」 | 「日本のマザー・マイン 生野」 |
世界遺産姫路城マラソン2017 |
[2017年2月26日]
「世界遺産姫路城マラソン2017」が2月26日(日)に開催され、フルマラソン7,366人、ファンラン(1~5km)3,816人の合計11,182人が姫路のまちを力走しました。
大会前日の25日(土)から大会当日にかけて、姫路城大手前公園で、ステージイベントや各種団体PRブース、ご当地グルメが並ぶ「姫路城マラソン祭」が開かれました。
当金庫は姫路城マラソン祭にてブースを設け、中播磨県民センター、姫路市商工会、生野町観光協会、神河町商工会、市川町商工会、福崎町商工会、の方々と連携して、会場に訪れた方々へ姫路から朝来市生野銀山までの「銀の馬車道」沿線の観光名所などをPRするとともに、地域の特産品の販売をお手伝いしました。
姫路城をバックにした「銀の馬車道」のぼり | パネルを使って記念撮影のお手伝い |
ブース内で特産品販売や観光名所を紹介 | 物販も好評でした |
フォーラムの様子(生野マインホール) |
[2017年2月5日]
「銀の馬車道」と「鉱石の道」の日本遺産認定に向け、沿線の雰囲気を盛り上げるフォーラムが、兵庫県朝来市生野町口銀谷の生野マインホールで開催されました。
播但沿線活性化協議会のメンバーなどが、二つの道や地域活性化についてパネル討議。関係6市町長(姫路、朝来、養父市、兵庫県神河、市川、福崎町)が思いを語るスピーチもあり、市民や自治体関係者が思いを一つにしました。
パネル討議の様子 | 当金庫理事長もご挨拶いたしました。 |
生野秋祭りでの人文字 |
[2016年10月9日]
朝来市生野町「生野秋祭り」本宮での屋台15基一斉練り込みの際にも、地区ごとに異なる法被の色を活かして約700人の人文字で「めざせ!!日本遺産!!」を描き、ドローンで撮影。生野町観光協会がSNS等で「地域の意気込み」を「拡散」しました。
[2016年9月~10月]
ラジオ関西やJR西日本との共催で「銀の馬車道『グルメ街道』トレイン」ツアーを生野町の「銀谷まつり」に合わせて企画・開催したり、地元加西市出身の世界的デザイナー北川一成氏が新たなロゴマークを手掛けるなど、銀の馬車道の魅力をPRし、交流人口の拡大を実現するため、すでに認定されている「近代化産業遺産」「プロジェクト未来遺産」と合わせた「トリプル遺産」達成を目標に、その取組みが一層加速しています。
「銀の馬車道『グルメ街道』トレイン」ツアー | 北川一成氏がロゴマークをデザイン |
銀の馬車道フレンチマルシェ | 人情喜劇銀の馬車道福崎講演 |
(生野町)史蹟生野銀山 | 生野銀山の坑道内部 |
(生野町)トロッコ軌道跡 | (生野町)旧生野鉱山職員宿舎・志村喬記念館 |
(神河町)中村・粟賀町歴史的景観形成地区 | (神河町)唯一現存する「銀の馬車道」 |
(福崎町)辻川界隈と大庄屋三木家 | (福崎町)柳田國男生家・記念館 |
(姫路市)西光寺野の人参役所跡 | (姫路市)飾磨津物揚場 |
「銀の馬車道プロジェクト」をサポートしています
日本の鉱業発展に大きく貢献した「銀の馬車道」を観光資源として広く紹介し、南但馬・播磨地域の地域活性化へとつなげる「銀の馬車道プロジェクト」。
当金庫は、兵庫県(中播磨県民センター)が中心となって進められている「銀の馬車道ネットワーク協議会」の主要な構成メンバーとして、商工会議所・商工会や地元大学、旅行会社、マスコミ等とともに参画し、ツーリズムの振興やJR播但線の利便性向上、交流拠点の形成など”元気な中播磨づくり”をめざすこの馬車道プロジェクトを応援しています。
また、馬車道(JR播但線)沿線に多くの店舗を有する地域金融機関として、中播磨の豊かな自然や歴史・文化などの地域資源を活かした多彩な交流と地域活性化に向けた産官学連携のこれらの取組みを側面からサポートしてまいります。
「銀の馬車道」図案の定期預金証書
当金庫は、2009年12月に中播磨県民センターから、ロゴマークを含めた「銀の馬車道」図案の全面的な使用承認を受けました。
この図案を定期預金証書等に採用し、ホームページやチラシ配布(窓口・訪問活動)等を通じ、積極的にプロジェクトのPRに努め、この事業活動の強化・推進に協力します。
当金庫旧粟賀支店が「銀の馬車道交流館」に
当金庫旧店舗の余剰スペースを活用(神河町商工会に使用貸借)した交流館は、神河町の歴史や文化などに関する展示等を行い、地域交流の場やさまざまな町づくりの拠点施設・観光案内施設として利用されています。
交流館(当金庫旧・粟賀支店)外観 | 駐車場には子供たちが描いた壁画が |
内部の展示 | 内部の展示 |
場 所 | 兵庫県神崎郡神河町中村78(但陽信用金庫 旧・粟賀支店) |
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電 話 | 0790-32-0737 |
運 営 | 銀の馬車道交流館運営協議会(事務局:神河町商工会内) |
「鉱石の道」とは?
かつての神子畑選鉱場。東洋一の規模を誇った。 |
明治維新後、日本初の官営鉱山となった生野鉱山、神子畑鉱山(朝来市)、明延鉱山(養父市)は、西洋の進んだ鉱山技術を導入するためフランス人技師を招聘し、近代化の模範鉱山の第1号として日本の近代化を牽引してきました。これら3つの鉱山には、鉱石輸送の専用道路が整備され、鉱石や人、物資が運ばれていました。明延鉱山で採掘された鉱石が、専用電車で神子畑選鉱所へ運ばれて選鉱され、専用道路で生野精錬所に輸送。さらに生野鉱山本部から銀の馬車道へと繋がり、日本の鉱業発展に大きく貢献しました。
これらの3つの鉱山のエリアは平成16年に「鉱石の道」と命名され、平成19年には経済産業省の近代化産業遺産群に認定されました。この「鉱石の道」エリアは、今も残る鉱山遺産とともに鉱山町の景観、歴史、生活、文化など様々な地域の姿を通じて、日本の鉱山史を丸ごと体感できる貴重なエリアです。
(養父市)一円電車(明神電車) | (養父市)明延鉱山探検坑道 |
(朝来市)神子畑選鉱場跡 | (朝来市)ムーセ旧居 |
「銀の馬車道」と「鉱石の道」の連携(スローツーリズム)
生野銀山から北へ、神子畑選鉱所(朝来市神子畑)、明延鉱山(養父市大屋町)と、これら3つの産業遺産を繋ぐ道を「鉱石の道」として観光資源に活用し、交流促進を図るため、兵庫県(但馬県民局)を中心に「鉱石の道推進協議会」が設立され、当金庫も主要構成メンバーになっています。近い将来、姫路から「銀の馬車道」を経由し、生野・神子畑・明延を結ぶ「鉱石の道」が産業遺産ツーリズムとなり、”面”としての広域観光資源として発展することを期待しています。
CSR活動の一環(地域遺産を未来に…)
CSR(企業の社会的責任)とは、企業活動のプロセスに社会的公正性や倫理性、環境や人権への配慮を組み込んでいくこと。そして、ステークホルダーにアカウンタビリティ(説明責任)を果たしていくことと言われています。また、CSRのもう一つの領域として社会的事業の開発が位置づけられています。その企業なり事業がもっている技術力や経験やノウハウを生かして、社会的、地域的に求められている課題に地域事業として社会的商品やサービス、事業を開発していくこと。それが、その企業ならではの社会貢献活動として、CSRの中に位置づけられます。
当金庫は、この地域にあってこのような社会的・公共的プロジェクトに関わり、地域金融機関の役割を果たしたく考えています。