鴨居玲の生地は金沢とも長崎ともいわれる。 昭和21年金沢美術工芸専門学校に入学した鴨居は、宮本三郎に師事、23年在学中に二紀会に入選し翌年同人となる。 卒業後上京し、後に西宮に移り「六甲洋画研究所」で後進の指導にあたる。 30歳にかかる頃、油彩による表現に行き詰まり、グワッシュやパステルによる制作を続ける。 33年には神戸に移り翌年渡欧、8年後に帰国し二紀会を脱会する。 その後ブラジルに渡り、ボリビア、ペルーを放浪しパリにたどり着く。 昭和42年帰国。再度二紀展に出品し同人となり、44年安井賞を受賞、46年スペインに渡る。 約6年の間、スペインを拠点にパリ、日本を行き来し、数多くの展覧会に出品、52年に帰国して神戸にアトリエを構え、この地が放浪の最後の地となる。55年には神戸市文化賞、4年後に兵庫県文化賞を受ける。
2007年1月のギャラリー
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