トロワイヨンはパリ近郊の陶磁器の町セーブルで生まれました。早くから磁器工場で絵付けの仕事をし、折々に風景画を描いていたといいます。20歳を過ぎたころ、フランス国内を旅行しながら風景画を描き、1833年には若くしてサロンに入選を果たします。 その後、テオドール・ルソーやジュール・デュプレらと知り合い、バルビゾン村に出入りをはじめ、彼らの影響下で作品を描きますが、46年のオランダへの旅行がトロワイヨンをバルビゾンの動物画家として独自の画境に導くことになりました。単純化された構図をもとにした田園風景に、たくみに牛や羊などの家畜を配した抒情的な作品は好評を博し、その名声はイギリスやアメリカにも届いていたといいます。 ナポレオン三世の庇護のもと、サロンでの実績も積んだトロワイヨンは49年にレジオン・ドヌール勲章を受章し、54歳でパリで亡くなっています。
2019年11月のギャラリー
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